鵜澤加那子
Kanako Uzawa

助教/Assistant Professor
Indigenous Art, Ainu Art, Museum Studies, Ainu Contemporary Study
英語, 日本語, ノルウェー語
Tromsø , ノルウェー
私は、パフォーマンス、映像メディア、学術的探究を通じて、アイヌの声を世界に届けることを目的とした、マルチディシプリナリー・アーティスト、研究者、そして文化アドボケートです。日本出身、現在はノルウェーを拠点に活動しており、ノルウェー北極大学(UiT)のコミュニティ・プランニングおよび文化理解学博士号を取得しました。研究では、日本におけるアイヌの視点から、都市に生きるディアスポラ的な先住性を中心に探究しています。
私のアート実践は、コンテンポラリーダンス、映画、アニメーション、そしてコラボレーションによるインスタレーションなど、多様な表現手法を通して、アイヌの文化的知識を現代に再構築し、記憶やアイデンティティ、帰属意識との関係性を問い直すものです。アートフィルム『アィヌプリ(Aynupuri)』の共同監督を務め、カナダのバンフ・センターやドイツのラウテンシュトラウフ=ヨースト博物館など、国際的な舞台で作品を発表してきました。
現在は北海道大学の特任助教、ミシガン大学美術館およびリトアニア国立博物館のゲストキュレーターとして活動しているほか、K. Uzawa Consult の代表として、アイヌおよびサーミに関する講演・パフォーマンス・文化アドバイザリーを行っています。
展覧会や大学での講演、地域社会との共同プロジェクトを通じて、学術的な知見と生活に根ざした経験、そして芸術表現の架け橋となることを目指しています。私の活動は、「先住性」とは何か、文化の継承とはどうあるべきか、そして未来の先住民族の権利について、国内外での対話を促すものです。