チーム

チームリーダー

アンジェリカ・コッホ

アンジェリカ・コッホ

オランダ・ライデン大学准教授(前近代日本史)。専門は近世日本文化史。2014年、イギリス・ケンブリッジ大学にて博士号取得。現在、近世日本における「セクシュアリティ」を医学・病理学概念として考察する研究書を執筆中。最新の著作に、Cambridge World History of Sexualities (2024年刊行予定)所収の「18世紀江戸における性」など。

竹ノ内雅人

竹ノ内雅人

イェール大学研究員(東アジア研究)。専門は近世日本の社会文化史。特に都市社会、地方共同体、宗教団体や身分制度に関心がある。東京大学にて博士号を取得(日本史)。在学中より長野県飯田市歴史研究所にて常勤アーキビスト・研究員として研究に従事。

中村治子

中村治子

イェール大学図書館司書(日本研究)。日本関係の出版物収集・蔵書管理、資料提供などの研究者へのサポート、日本関連蔵書を活用するイベントの企画などを担当。イェール大学図書館の豊富な蔵書を生かし、日本の書物史・学術研究のデジタル化・アーカイブ研究など、学際性の高い分野に関心をもつ。

チームメンバー

エリック・エステバン

エリック・エステバン

イェール大学東アジア言語文学科博士課程(後期)在籍。専門は、12世紀後期から13世紀初頭を中心とした日本中世文学、フェミニスト批評・クィア批評を応用した文学研究。執筆中の博士論文では、後鳥羽上皇の治世、院の文芸活動奨励・庇護を受け、活躍した宮廷女房の歌を精読し、中世歌論における女歌言説の変遷を分析。

アーフケ・ファン=エーワイク

アーフケ・ファン=エーワイク

日本学術振興会博士研究員として立教大学に在籍。専門は近世・近代日本の文学・視覚文化。特に、近世日本の大衆文化に見られる視覚イメージと、児童向け出版物における歴史・継承文化・古典文芸の表象に関心がある。オランダ・ライデン大学院にて2022年に発表した博士論文では、大正・明治期児童文学のもたらす文化的・社会的・政治的役割と関連言説を考察した。

メアリー・ギルスタド

メアリー・ギルスタド

イェール大学東アジア言語文学科博士課程(後期)在籍。博士論文『Theorizing the Anthology: Waka Contexts and their Afterlives』では、平安・鎌倉時代に編纂された和歌集と、近世の和歌色紙(しきし)や和歌屏風などの、視覚媒体を活用した「歌集」を併せて考察し、文芸作品の保存・鑑賞法としての「歌集」に、トランスメディアという新たな視点を取り入れることの重要さを論じている。専門分野は文学・美術史・書誌学・メディア学・博物館研究。

トーマス・モナハン

トーマス・モナハン

イェール大学歴史学科博士課程(後期)在籍。専門は、近世東アジアの帝国史と環境史。博士論文『Sugar Islands: Colonialism, Technology and Border Zones in Satsuma’s Maritime Empire, 1609-1878』は、奄美群島における大規模なサトウキビ農場の出現、日本帝国最初の植民地である奄美の占領に関する政府の言説操作、奄美占領が近代日本の初期指導者にもたらした影響を歴史的に辿るものである。近世日本と琉球社会の一面を明らかにしてくれるような未読資料を発掘・活用することに歓びを感じている。

ポーラ・R・カーティス

ポーラ・R・カーティス

日本史学者(中世)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校アジア言語文化学科に柳井イニシアティブ博士研究員として在籍。中世日本(12~16世紀)の鋳鉄鋳物師集団と権力組織(幕府・有力寺社など)との関係性に注目した研究書を執筆中。また、東アジア研究に関する資料やデータを提供する、多様なオンライン・プロジェクトを運営している(リンクはこちら

佐知・シュミット堀

佐知・シュミット堀

ダートマス大学准教授(日本文学)。専門は、上代・中古・中世日本の散文テクストにおける性表象。研究書に『Tales of Idolized Boys: Male-Male Love in Medieval Buddhist Narratives』(ハワイ大学出版局、2021年)。2023年には、バイリンガル・エッセイ集『なんで日本研究するの?』を、編集責任者・翻訳者・寄稿者として、文学通信より刊行。現在の研究テーマは「乳母(めのと)」の神妻・巫女としての役割。

メアリー・アンケテル

メアリー・アンケテル

1970年代後半、シェフィールド大学にて日本語を学び、卒業後、お茶の水女子大で修士号を取得。その後、一旦アカデミアを離れたが、四半世紀ののちに帰還。2011年、ロンドン大学東洋アフリカ学院にて、古典日本文学修士号を取得。以来、ケントの自宅で日本語教師・日本研究関連出版物のエディターとして活動している。