プロジェクト助成金
概要
JPPの「プロジェクト助成金」は、JPPのウェブサイトで公開することを目的とした、幅広い日本の人文科学研究についてのリソース開発を短期的に支援するためのものです。リソースとは研究・教育ガイド、データベース、動画シリーズ、エッセイ、授業計画・シラバス、注釈付き翻訳、デジタルリソース、その他革新的なプロジェクトなどが考えられます。
助成金は最大1万ドルで、3~5人のグループによる研究、執筆、コンテンツ開発の費用、その他JPPと合意した費用に充当することができます。助成対象となる期間は4か月間です。4か月の助成期間中、チームメンバーは週に約3~4時間をプロジェクトの活動に充てることが求められます。JPP内部では、プロジェクトの報酬を時給30ドルと設定した一例がありますが、各大学の規定、また世界の賃金レートや為替レートなどを考慮して調整が可能です。大規模なプロジェクトの場合、進捗状況に応じて、さらに4か月の延長を申請することができます。なお、プロジェクトに5人以上のメンバーが望まれる場合は、JPPの「プロジェクト助成金」の規模を超えるということで、別途、外部からの資金援助を得る必要があるので、その資金に関する証明書を提出しなればなりません。また、プロジェクトの採択件数は、募集サイクルごとに変動する可能性があります。
募集テーマおよび形式
時代、テーマ、形式を限定せずに申請を受け付ける場合もありますが、募集サイクルによっては、これらの条件を限定したプロジェクトのみ申請を受け付ける場合もあります。
2024年秋の募集サイクルでは、最大4件のプロジェクトに助成金を提供する予定です。今回、申請を受け付けるのは前近代(1600年以前)および近世日本に関するプロジェクトのみです。助成対象期間は2024年11月15日から2025年3月15日です。今回募集するプロジェクトのテーマおよび形式は以下の通りです:
前近代日本に関するプロジェクト
すべてのテーマおよび形式
近世日本に関するプロジェクト
すべてのテーマおよび形式
近現代日本に関するプロジェクト
2024年秋の募集サイクルでは、近現代日本に関するプロジェクトの募集は行いません。
時代を超えたプロジェクト
2024年秋の募集サイクルでは、時代を超えたプロジェクトの募集は行いません。
応募要項
申請書(下記の要項を含むこと):
プロジェクト名(案)
チームメンバー一覧(JPPや協力者との窓口となるチーム・コーディネーター1名を含む)
プロポーザル
プロジェクトの概要(目標、研究方法、成果、インパクトなど)
プロジェクトのタイムライン(案)
プロジェクト予算書
見積経費の詳細な内訳(チーム・コーディネーターや協力者を中心としたプロジェクト開発およびプロジェクト関連資材にかかる費用、画像掲載許可など)を記載すること
予算には外部からの資金の見積もり(予定および確定されたもの)を含めること
各チームメンバーの職務経歴・業績一覧(2ページ以内)
よくあるご質問
JPPプロジェクト助成金により制作したコンテンツを「Japan Past & Present」のウェブサイト以外で公開することはできますか?
JPPプロジェクト助成金は、JPPのウェブサイトで公開することを目的とした、幅広い日本の人文科学研究についてのリソース開発を短期的に支援するためのものです。やむを得ない理由があり、JPPのプロジェクトチームが制作したコンテンツを別のウェブサイトに転載したい場合は、例外として認められる可能性がありますので、プロジェクトのプロポーザルでご説明ください。
「Japan Past & Present」は非営利団体ですか?
「Japan Past & Present」は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)と早稲田大学の連携プロジェクト「柳井イニシアティブ」の企画です。JPPは独立した法人ではなく、これらの非営利教育機関の資金により、両機関を拠点に活動しています。
資金はどのように配分されるのですか?
「Japan Past & Present」は、世界各地の、さまざまな環境で研究を進めている方々にご応募いただいています。各チームのメンバーと相談のうえ、大学など組織の規定に沿った形でプロジェクトの予算的なニーズやを満たす最良の方法を検討します。資金をご提供する方法は二通りあります。ひとつ目の方法としては、プロジェクトの経費を記載した請求書をご提出いただき、チームメンバーなどが所属する機関・研究所・部門等を通じてまとめてお支払いする方法です。二つ目の方法としては、時間給など、実際の出費に基づいてチームメンバー一人一人に直接お支払いする方法です。具体的な懸念事項や制限事項がある場合は、プロポーザルにその概要を記載してください。
JPPプロジェクト助成金は、以下の目的にお使いいただくことができません:
チームメンバーの所属機関が負担する間接経費
サブスクリプションやソフトウェアの経費
研究のための長期出張(プロジェクト関連経費として出張を予算に含む場合は、その詳細をJPPに提出し、承認を得る必要があります。)