発表者募集:中世の村──『旅引付』と16世紀の日本
このたび、ジャパン・パスト & プレゼント(JPP)の日本前近代史共同研究プロジェクトでは、2026年10月2日から3日にかけて、「中世の村──旅引付と16世紀の日本」と題したバイリンガル(英語・日本語)のシンポジウムを開催する運びとなりました。つきましては、本テーマに関する研究発表を募集いたします。
本シンポジウムでは、九条政基(1445年~1516年)が中世後期にしたためた日記『政基公旅引付』(以下、『旅引付』)に関する研究や教材について、世界各地の研究者・教育者にご発表いただきます。『旅引付』は、九条政基が和泉国における庄園の直務支配を1501年から1504年にかけて記録したものであり、農村社会の様相、地域の権力者らとの政治的交流、さらには当時の文化・宗教・社会規範を詳細に描き出しています。
JPPは現在、リー・バトラー氏(Four Years in Izumi: Village Japan in the Early Sixteenth Century 『和泉国での四年間──16世紀初頭の日本の村落』の著者)との共同プロジェクトとして、『旅引付』のデジタル版(原文および翻訳)の公開を準備しています。本研究発表募集は、その公開に先立って実施されるものです。発表テーマとしては、和泉国内外の社会的・政治的人間関係、農村共同体、日記の内容(詩学や文学への言及など)、地元の芸能・宗教・文化慣習、『旅引付』の史料的意義、写本・受容の歴史などを想定しています。学術的な研究発表のみならず、『旅引付』を活用した教材開発など、教育実践に関わる発表も歓迎します。
また、シンポジウムでご発表いただいた方には、後日、JPPのウェブサイトへの掲載に向けて、『旅引付』翻訳プロジェクト担当者と連携して資料をご準備いただく予定です。シンポジウムでは、公開予定の『旅引付』プロジェクトの詳細について議論する時間も設ける予定です。本シンポジウムおよびその後に公開される『旅引付』デジタル版が、同書への関心を高め、中世日本研究への理解をさらに深める契機となることを期待しています。
採択された発表者の旅費および宿泊費は、柳井イニシアティブが負担します。
ご関心のある方は、2026年6月20日の15時59分(JT)までに、発表題目、要旨(英語:300~400語、日本語:600~800字)、ならびに職務経歴・業績一覧(2 ページ以内)をpjc@japanpastandpresent.org とadmin@japanpastandpresent.orgまでご提出ください。
シンポジウムでの使用言語は英語および日本語です。発表は原則として対面形式を予定していますが、オンラインでの発表も可能です。採択結果については2026年7月中旬までに通知予定です。ご質問がありましたら、金川ナディア(pjc@japanpastandpresent.org)またはポーラ・R・カーティス(admin@japanpastandpresent.org)までお問い合わせください。
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