紙フィルム上映会『知られざる日本アニメの源流』(広島)

日本にはかつて、紙製フィルムによる子ども向けの短編映画がありました。映画館ではセルロイドのフィルムで上映されていた時代に、1932~38年の短い期間だけ、家庭用おもちゃとして「紙フィルム」が売られていたのです。子どもたちは買ってもらった紙フィルムを専用の手回しの映写機で上映して楽しみました。その多くはアニメーションで、現代に発展した日本のアニメーションの源流のひとつともなりました。そして、映画館では白黒映画が上映されていた当時、紙フィルムではカラーで印刷された鮮やかな色彩の映画が観られました。かわいい動物たちのおとぎ話、とぼけた侍たちの時代劇、時代を反映した戦争モノまで、多種多様な作品がありました。
この上映会では、現存する貴重な紙フィルムからデジタル化された34本を、弁士の語りと音楽のライブパフォーマンスとともに上映します。知られざる紙フィルムの世界をお楽しみください。
主催/UCLA & 早稲田大学柳井イニシアティブ、広島市映像文化ライブラリー
協賛/Bucknell University
協力/国立映画アーカイブ、おもちゃ映画ミュージアム、ひろしま国際平和文化祭コラボイベント
7/6(日) 15:00~
プログラム/アニメーション短篇など約60分程度、弁士・伴奏付き上映会
出演/片岡一郎(活動写真弁士)
伴奏/デュオ夢乃[木村伶香能(箏)、玉木光(チェロ)]
鑑賞料/大人380円、シニア(65歳以上)180円、 25歳以下無料