第14回国際日本語教育‧日本研究シンポジウム ――生成AI時代の日本語教育と日本研究:その歴史と本質の再考――

1994年より、香港日本語教育研究会は香港の高等教育機関と連携し、2年ごとに日本語教育と日本研究をテーマとした国際シンポジウムを開催してまいりました。発足以来、香港における日本語教育・日本研究に携わる主要な教育・研究機関が本事業に注力しており、日本、中国大陸、台湾、韓国、東アジア、東南アジア、アメリカ、カナダ、欧州、豪州などから多くの教育者・研究者が参加しています。毎回の参加者数は300名を超え、これまでに延べ3,000名ほどの参加者を迎えてきました。このシンポジウムは、すでにこの地域における重要なイベントとなり、伝統ある国際大会として広く認知されています。
本事業は、2025年11月に、香港大学専業進修学院で第十四回大会を開催する予定です。2024年夏より、香港大学専業進修学院および香港大学現代語言及文化学院の日本語教育・日本研究の教員、さらに香港日本語教育研究会の代表理事を中心に大会の準備を進めています。また、香港における各大学や高等教育機関の日本語教育・日本研究部門の関係者、日本関連機関および団体にも、この企画への協力を依頼しています。
第14回シンポジウムのテーマは「生成AI時代の日本語教育と日本研究:その歴史と本質の再考(Japanese Language Education and Japanese Studies in the Age of Generative AI: Recapturing their History and Essence)」とします。2020年代に入ってからの生成AIの急速な発展により、大規模な生成AIモデルが登場し、情報の流通が加速し、あらゆる分野で広く利用されるようになりました。この変化は想像を超える影響を及ぼしています。特に、世界中の教育制度や内容への影響は大きく、日本語教育・日本研究の分野においても、この巨大な潮流を軽視することはできません。本シンポジウムのテーマは、今日の急速に変化する生成AI時代にふさわしいものであると考えられます。